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心的外傷後ストレス障害とは

近年、心的外傷後ストレス障害という言葉をよく耳にするようになりました。心的外傷後ストレス障害とは、重大な事故や強いストレスを受けた体験などにより、心に大きな傷が生まれて様々な症状を引き起こす不安障害の一つです。別名PTSDとも呼ばれています。

頭を抱え叫ぶ男性

このような心の傷は、心的外傷やトラウマとも呼ばれています。トラウマの原因として、事故や災害時の急性のものと、児童虐待など繰り返し傷を負った慢性のものがあります。どういったことがトラウマになるのかは、ストレスへの耐性や物事の考え方、持って生まれた性格などによって個人差が非常に大きいと言えます。

デリケートな心の持ち主などでは、誰かに大声で叱られたりしただけでトラウマになることもあります。また、家族や親しい人と少しケンカをしたり、注意されたりしただけで、自分の全てを否定されたと感じてトラウマになることもあるのです。

しかし、一般的に心的外傷後ストレス障害を示すのは、そうした日常生活でよく見られるような出来事は含めないことがほとんどです。もっと重大な、生命が脅かされるような事故や事件に遭遇した場合を指しております。

頭を抱える女性

この障害が発症すると、自分ではどうしようもできない程の強烈な恐怖や不安が襲いかかってきます。例えば、外出先で火災にあって怖い思いをした場合、外出しようとした際や火災の映像を目にしただけでもパニックを起こしてしまい、どうしても外に出られなくなってしまったケースもあります。

ここで襲ってくる恐怖や不安は、普段理性を持ちながら感じているそれとは全く異なります。実際には何も危ないことも恐ろしいことも起こりはしないのに、冷静にそれを判断することができなくなってしまうのです。

パニック状態になると、呼吸がスムーズに行えなくなって呼吸困難を起こしたり、心臓の動悸が異常に速くなったりします。また、同時に冷や汗を大量にかいてしまったり、無意識に悲鳴を上げていることもあります。

錠剤を前に悩む女性

このような不安障害を克服するためには、一定の医薬品に頼るのも良いでしょう。抗不安薬や抗うつ薬、精神安定薬など現在は様々な種類が用意されています。こういった薬の服用で、劇的に改善される場合も多くあるのです。作用の軽いもの、副作用の心配もないものなど手が出しやすい薬もあります。

薬の服用は敬遠しがちですが、自分の体質や症状に合ったものを適度に使用することで辛い症状を軽減することもできます。自分がPTSDかどうかわからなくて悩んでいる人も、まずは医療機関を受診して医師に相談してみましょう。